2009年4月22日水曜日

豊島郵便局と単身世帯

昼休み。

渡辺が定額給付金の申請用紙を豊島郵便局へ受け取りに行くのを付き合う。
事務所から10分程歩き豊島郵便局に着いてみて「なるほど」と思う出来事があった。

郵便局の敷地の周囲に赤いテープが貼られている。
申請用紙を受け取りに来た方は、このテープに沿って歩いて欲しいとのことだ。

赤いテープは豊島郵便局の外周をぐるりと囲み、
建物の中を通って3階まで続いていた。

豊島郵便局は決して小さくない。
このような作業をするだけでも結構な労力がいるだろう。

豊島区では定額給付金の申請用紙が簡易書留で送られてくる。
簡易書留は、配達員の方から直接手渡しで受け取る必要がある。

つまり、豊島郵便局が前述のような大げさな案内をしなくてはならないのは、
不在通知を持って郵便局に直接受け取りにくる人が多いということだ。

豊島区は単身世帯の割合が非常に高く、
政策としてファミリー世帯を増やそうと躍起になっている。

豊島区が狭小住戸集合住宅税(所謂、ワンルームマンション税)を制定したのも、
単身者向けのマンション(アパート)建築に課税をすることで、
ワンルームマンションの建築意欲を減退させ、ファミリー向けのマンション建築を促すためのものだ。

単身者のうち、学生か勤労者の割合は少なくないだろう。
当然に日中、配達員の方が簡易書留を持ってきても受け取れる確率は低い。

渡辺もその一人だ。
ひょんな出来事から、豊島区の単身世帯の多さを実感できた。

渡辺は申請用紙を受け取り、達成感に浸る。

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