私にとって大いに勉強になったことがあったので記事にする。
NIKKEI NETに「リース取扱高、6月は17.7%減 25カ月連続マイナス」という見出しの記事があった。
この見出しだけを見ると「また不況の記事か」と思いそうだが、実態はどうも違うようだ。
理由は、住友信託銀行の調査部が発行している調査月報の2008年10月号に掲載された、リース取扱高現象の背景を探る(PDF)に詳しい。
面白いので是非ご一読を。
そこで述べられている要因とは、以下の4つだ。
- リース会計基準改正*1と新しい減価償却方式の導入により、リース利用のメリットが減った。
- リース取扱高の中で大きな割合を占めるPCの単価が下落し、それに伴い取扱高が減少したことと、皮肉にもPCの調達単価が全額損金処理可能な水準まで下落し、リースを選択するメリットがなくなったこと。
- 銀行の貸し出し金利<リース料率となったこと
- リース会社が注力する短期レンタルは伸びていること
1番目のリース会計基準改正の影響というのは予想がついたけれども、
2番目~4番目の理由は恥ずかしながら想像できなかった。
不況不況と騒がれる中で、脊髄反射的に何でも一緒くたにして考えてはいけないなぁと改めて思った。
*1 社団法人リース事業協会のリースを利用される方のためのリース会計税制Q&A【第3版】(PDF)に詳しい。
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