2009年12月9日水曜日

阪神タイガース 赤星選手の引退に寄せて

阪神タイガースの赤星憲広選手が現役引退を発表した。
あまりに唐突なこの発表に、正直なところ仕事が手につかない。

長く続いた「ダメ虎」期を脱し、近年ではAクラス入りの常連となった阪神タイガース。
FAで獲得した金本知憲選手の功績も大きいが、赤星選手の功績も同じくらい大きいと個人的には思っている。

赤星選手は、理想の一番打者だった。

とにもかくにも打席で粘る。
いわゆる「クサい球」はひたすらカットし、相手の投手を疲れさせる。
ボール球には手を出さないため、四球が多く出塁率が高い。
出塁したら、自慢の快足で盗塁してしまう。

例え、最終回にタイガースが負けているときでも、
赤星選手に打順が回れば、まだなんとかなると思えた。

逆に、相手にとって、こんなに嫌な選手はいなかっただろう。

2005年。タイガースが優勝したシーズン。
18時30分ころ、Yahoo!スポーツの一球速報を見ると、
1番赤星選手が、出塁→盗塁。
2番の選手が犠打で送り、クリーンアップが赤星選手をかえすという先制点の打ち出の小槌状態。
1回が終わるとタイガースが先制している試合を何度みたことか。

たった9年間のプロ野球選手生命であったけれども、
その太くて「速い」赤星選手の姿は、
阪神タイガースファンのみならず、プロ野球ファンは忘れないだろう。

赤星選手、本当にお疲れ様でした。

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