2009年6月30日火曜日

エルピーダメモリと改正産業活力法

エルピーダメモリに対する改正産業活力再生法(産業再生法)の適用が決定した。
あくまで個人的な意見だが、この公的資金注入は大賛成だ。
「大きすぎて潰せない」という性質のものではないからだ。

しかし本音を言えば、吹けば飛ぶような零細企業の経営者としては羨ましい限り。
国民生活や経済産業活動を支える観点から極めて重要

と言ってもらえるような会社にしたいもんです。

2009年6月29日月曜日

中ちゃんとdiscovery

仕事が終わった後、中ちゃんが誕生日を祝ってくれた。

お互いの誕生日を2人で祝うというイベントもすっかり恒例行事となり、
気がつけば10回目になっている。

中ちゃんはよく「あんたに出会ったせいで、オレの人生台無しだ」と言ってくれるが、
私の人生において、中ちゃんに出会ったことによる不幸は負けていないと思っている。

いきなり大げさな話になってしまうが、
人間が生きる上での楽しみの1つはディスカバリー(discovery、発見)だと思っている。
逆に、ディスカバリーのない人生ほどつまらないものはないのではないか、とも考えている。

旅はdiscoveryの典型例の1つだ。
自分が訪れたことがない場所があることをdiscoverし、
その地を訪れることで、風土、文化、言語の違いをdiscoverする。
だから、旅は楽しい。

他者との会話・コミュニケーションもそうだ。
自分と違う人生を歩んできた他人と会話を通して、
違う価値観・考え方をdiscoverする。
自分がまだ経験したことのない幸福や不幸をdiscoverする。

好奇心、向上心、向学心もdiscoveryだと思う。
読書でも音楽鑑賞でも何でもいい。
自分が知らなかったことを知ったときの驚きや喜びはdiscoveryだ。
そして、学び、自分でできるようになったときの喜びもまた、新たな自分を発見するということだろう。

私は中ちゃんから1つ、discoveryの機会を奪われている。
ベーシスト(楽器のベース奏者)のdiscoveryだ。

音楽を好きになると、また、自分で演奏を始めるようになると、
まだ自分が知らない名曲、名演奏者(バンドも含む)、名楽器を知りたくなる。
そして、それをdiscoverしたときの喜びは大きい。
まさに宝探しに近い感覚だ。

私は、The Beatlesにハマったことによって演奏活動・バンド活動を始めた。
だから、ベースというものを初めて意識して聞いたのが、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)になる。
ベーシストのdiscoveryという観点でいうと、最初にして最上を知った。

そして、次に知ったベーシストが中ちゃんだ。
中ちゃんとは、別々の中学校に進学し、お互い野球に打ち込んだ。
その間は実家が近くにあるにもかかわらず疎遠だった。

そして、野球部を引退し、時間がお互いにとれるようになったところで再度交友を始めたところ、
中ちゃんはいきなりベーシストになっていた。
それ以来、中ちゃんより上手いベーシストに会ったこともなければ、聴いたこともない。

アマチュア、プロ、様々なライブやCD・DVDを通して、
この人は上手いと思えたのは、上記2人を除くとウィリー・ウィークス(Willie Weeks)くらいだ。

中ちゃんというベーシストを知らなければ、
宝探しのような感覚で、
もっと多くのベーシストと一緒に演奏してみようかなと思えたのかもしれない。

しかし、中ちゃんというベーシストを知っている以上、
私の宝探しは終わってしまっているのだ。

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2009年6月28日日曜日

ADSLと寝た子を起こすな

昨日。

妻と息子がケーキを作っていると、インターホンが鳴った。
NTT東日本が提供しているフレッツ光ネクストの売り込みであった。

せっかくなので話をよくよく聞いてみると、
現在我が家が使っているADSLの値段と大した差額なしに、光回線を使用できるとのことだ。

我が家では現在、やはりNTT東日本が提供しているフレッツ・ADSLを利用している。
今どき、1.5Mタイプだ。
この回線は、結婚する以前から私が使っていたものなので、少なくとも6年間使い続けている。

よくよく考えてみると、我が家におけるインターネットの価値というのは非常に低い。
私はせいぜい月に1回程度しか自宅でインターネットを利用しないし、
妻も週に1~2回、せいぜい2時間使うか使わないか程度。

そんな状況なので、1.5MのADSLでも不満を感じたことはなかった。
が、今回のNTT東日本さんの訪問が1つの転機となる。
フレッツ・ADSLの料金とプロバイダの料金、
あわせて月に4,700円も支払っているのは馬鹿馬鹿しいねという話になった。

それで、昨晩調べてみると、イーアクセス社(eAccess)の12Mbpsであれば、
ADSL回線使用料とプロバイダ代金あわせても月額3,000円以内になることがわかった。

そして今日、このeAceessの回線を使ったプランを申し込んだ。
月々のコストは安くなるし、回線の速度も速くなる。
我が家としては万々歳である。

世の中、何がきっかけになるかわからない。
NTT東日本が光回線拡販のために休日を利用した営業活動を行ったことにより、
現状に大した不満を感じていない、ただ漫然とお金を支払い続けてきた顧客に回線見直しのきっかけを与え、
結果、顧客を失ってしまった。

逆に、eAccessからすると、NTT東日本の営業努力によって、勝手に顧客を獲得できたのだ。
うーん、考えさせられる。

2009年6月27日土曜日

誕生日と桃のケーキ

今日、32回目の誕生日を迎えた。

昨年の6月27日から今日までの1年間を振り返ってみると、
会社の経営状態や私自身の成果なども含めネガティブなことばかりが思い出される。
しかし、素晴らしい出会いもあった。素晴らしい出来事もあった。

決して最良の1年だったとはいえないけれども、あえてプラスマイナスゼロという評価にしたい。

誕生日を祝い、妻が手作りのケーキを作ってくれた。
桃のケーキだ。



息子も積極的にケーキ作りに参加してくれた。



こうして私の誕生日を祝ってくれる家族がいる。
休日にもかかわらず、多くの方がメールをくれた。

そう考えると、決して悪い一年ではなかったように思える。
だから、前言撤回。

素晴らしい1年だった。


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2009年6月26日金曜日

ネットワーク障害と緊急連絡先

朝から思わぬ事態に遭遇した。

出社し、いつもどおりにPCを立ち上げ、メールのチェックをしようとすると、メールが受信できない。
メールサーバにPINGを打ってみると極めて反応が悪い。

これは何かあったなと思い、障害の切り分け作業に入る。

まず、LAN内のローカルサーバにアクセス。これはOK。
自身のPCのNIC(LANカード)が故障したわけではなく、自社のL2スイッチの問題でもない。

続いて、ファイアウォール、ゲートウェイ端末(うちはADSLモデム)をチェック。これもOK。
Web閲覧は可能という状態であり、ISPの故障情報等を見ると何の問題もなさそうだ。

そうなると、外部に委託しているレンタルサーバのハードウェアに何かあったか、
データセンターに何かあったかの二択だ。

しかし、レンタルサーバ会社のWebサイトを見ても何も書かれていない。
これは困った。

というのも、レンタルサーバ会社への連絡はメールを介して行わなければならない。
電話番号は非公開とされている。
しかし、肝心のメールサーバに通信ができない状態なのだ。

しかたなくGmailから状況確認のメールを送信する。
それから2時間経ち、ようやく返信があった。
この間、私はほぼ待ちぼうけの状態である。

結果、データセンター内にある他社さんのサーバが、
第三者からセキュリティーホールを突かれた攻撃を受け、
膨大なトラフィックが発生したために、回線が飽和状態にあったということだ。

この件であらためて思った。

  • セキュリティパッチはしっかりあてよう。

  • レンタルサーバ会社さんは、すぐに状況報告をして欲しい。

  • やはり電話番号は公開してほしい。せめて会員にだけでも。

2009年6月25日木曜日

秋葉原とotto

神田での打ち合わせが終わった後、渡辺を付き合わせ秋葉原へ向かった。

ここ数日、社内のサーバやネットワーク周りのことをやっていたら、
ちょっと昔のことを思い出し、ハードウェア好きの血が騒いできたのだ。

9年前の2000年。社会人1年目。
夏が終わる頃、ネットワークエンジニアになりたいと思うようになっていた私は、
週末になるとよく秋葉原へ出かけていた。

中古のサーバ機やネットワーク機器を物色するためだ。

Windows NT Server 4.0やCISCOのルータの勉強をしたかったのだが、
当時のテンダの社内には、「遊んでいる」サーバ機はなかった。
高性能なCISCOのルータやスイッチを必要とするネットワーク環境でもなかった。

ましてや、ネットワークを担当しているわけでもない、
新卒の若造にそんな勝手が許されるわけもなく、
勉強したいと思ったら自前で揃えるしかなかったのだ。

いや、言えばやらせてくれたのかもしれないが、
言う度胸がなかったのと、それしか思いつかなかった。

当時、10万円以下で購入できるような格安PCサーバは販売されておらず、
新品のサーバは非常に高額なものばかりだった。(少なくとも私にとっては)

どなただったかは忘れてしまったが、
テンダの先輩が秋葉原になら中古のサーバ機が売っていると教えてくれた。
逆に言うと、そのくらいのことを知らないほどに私はド素人だった。

それまで、秋葉原には何度も行っていたが、
目的は自作PCのパーツを買うためで、
サーバとかネットワークの専門店があることは知らなかったのだ。

それで、初めてottoへ行った。
中古機といえども、それなりの金額はするだろうと思い、貯金の全額、約20万円を財布に忍ばせて。

すると店内には、中古サーバ機がずらりと並んでいた。
その数にも圧倒されたが、値札を見てもっと驚いた。
Windows NT Server 4.0を動かすには十分すぎるほどのスペックの中古サーバ機は3万円程度だったからだ。

私は1台のサーバ機とハードディスク、それとメモリを全部中古で購入し、
盗まれたらどうしようという要らぬ心配をして、タクシーで帰宅した。
本当に、恥ずかしいほどにワクワクしながら。

そんなことを思い出しながら、久しぶりに向かった秋葉原。
景色はがらりと変わってしまい、道に迷ってしまった。
Laoxのザ・コンピュータ館が閉店していたのことを初めて知り、寂しさがこみあげてきた。

かつて、サーバ機を買った場所は、ネットワーク専門店になっていた。
店員さんに聞いたところ、PCサーバ専門店は別の場所にあるという。

時代の移り変わりを肌で感じ、戸惑いと少しの寂しい思いはしたけれど、
秋葉原の街を去るときには不思議と「やるぞ」という気持ちになっていた。

関連記事:

2009年6月24日水曜日

サーバ機のメモリ増設と費用対効果

夕方、社内にあるサーバ機のメモリ増設作業をした。

このサーバは、実験をするためのサーバ機で、
メーカー純正の1GB(512MB×2)のメモリを積んでいた。

エンジニアと打ち合わせをし、
やはりこのサーバには2GBのメモリ容量が必要だろうという結論に至る。

あと1GB分のメモリを調達しなければならない。
しかし、メーカー純正のメモリは、非常に安くなったといえども、
零細企業の当社にとっては決して安くはない金額だ。

そのため、実験用のサーバであるという割り切りをもって、
純正品ではないメモリを使用しようという結論も出した。

そこでビックパソコン館池袋本店に問い合わせたところ、
CFD ELIXIRの1GBのメモリが1,580円だという回答を得た。

ぶったまげた。
そんなに安いのか、と。

メモリはできる限り同じメーカーの、同じ容量のものを使ったほうがよいと聞いたことがある。
そこで急遽方針を変更し、このCFD ELIXIRの1GBメモリを2つ調達することにした。

実験用サーバにもともと積んであった純正のメモリと換装。
無事動作。
ほっと胸をなでおろす。

すると、もともとの純正メモリが余る。
もったいないので、実験用サーバ機と同機種である社内のファイルサーバ機に、このメモリを増設した。

ファイルサーバ機のメモリ容量は1GB(512MB×2)から2GB(512MB×4)になった。
すると驚くほどの効果があった。

ファイルサーバにあるファイルを開く際に、
クライアントPCのローカルにあるファイルを開くのと体感上ほぼ変わりなくなったからだ。

3,160円の投資で、副産物的に劇的な効果を得た。
サーバ機のメモリ容量って大切なんだなぁとあらためて実感した。

2009年6月23日火曜日

おばけと発熱ぶり返し

おばけの存在を信じなくなったのは何歳くらいからだったろうか。
おそらく、ある日スパッと信じなくなったのではなく、徐々に信じなくなっていったのだろう。

先週末ようやく解熱したと思われた息子の発熱が、昨夕ぶり返した。
今日になっても熱は下がらず、私が帰宅すると、息子はリビングのソファにぐったりと横たわっていた。

高熱の影響か、食欲はまったくと言ってよいほどに無く、睡眠もままならない。
すぐに目が覚めてしまう。
気がつけば22時を回ってしまい、ようやく息子も眠くなってきたようだった。

私と妻が寝室のベッドに息子を運ぼうとすると、「嫌だ嫌だ」と拒否をした。
力ずくで持ち上げようとするが、ソファの縁にしがみつき、挙句泣き出す始末。

ひとしきり泣き、落ち着きを取り戻したところで、妻が説得を試みるも「嫌だ。ここがいい。」と言う。
「じゃあ、パパとママはベッドで寝ちゃうよ」と揺さぶりをかけても、「いいよ」と言う。

さすがに、息子を一人で、しかもソファに寝かせるわけにはいかない。
息子の頑なな態度に対し、思案に暮れる私と妻。

物は試しにと思い、
「でも、パパとママがあっちの部屋(寝室)に行っちゃうと、ここにおばけが来ちゃうよ」
と私が言ってみたところ、これが効果テキメン!

息子は「そっか」と、実にあっさりと納得した。
ここぞとばかりに妻がパジャマに着替えさせようとすると、「早く早く」とせがむほどに。

2009年6月22日月曜日

コスプレカフェバーと宇都宮市の産業構造変化の必要性

私は、コスプレとか萌え系と呼ばれる文化にまるで理解がない。(興味がない)

そのため、昨日、asahi.comの「コスプレカフェバーひそかな人気 宇都宮」を読み、
本多店長の夢は、コスプレやオタク文化で宇都宮の街を活性化させること。
「宇都宮を第二のアキバにしたい」

と語る本多店長には大変申し訳ないが、脊髄反射的に「勘弁してくれ」と思った。
しかし、一日経ってよくよく考えてみると、アリなのかなとも思った。

そもそも、本多店長が宇都宮の街を活性化させたいと願っているのは、
裏を返せば宇都宮の街に活気がないということ。
(活気がある状態だと思っていれば、市がこんな取り組みを始めることもないだろう)

私がこの本多店長の夢をアリだと考え直したのは、
宇都宮市の活性化のためには、産業構造の変化が必要だと考えたからだ。

意外と知られていないが、宇都宮市は関東でも有数の工業都市だ。
市内だけでも、平出工業団地、清原工業団地、瑞穂野工業団地という大きな工業団地を有する。
隣接して、真岡工業団地や鹿沼工業団地があり、
さらには、上三川町には日産自動車の栃木工場、芳賀町にはホンダ技研のR&Dセンターがある。

宇都宮市内で就業している男性約15万人のうち、20%にあたる3万人が製造業に従事している。*1

昨年来、製造業を取り巻く環境は非常に厳しい。
ご存知の通りサブプライムローンの破綻に端を発した世界不況の影響から、
派遣社員への契約打ち切りや、工場の操業停止・閉鎖などによって、
多くの人が職を失ったり、失職は免れても収入が減った人が多いのではないかと考えられる。*2 *3

当然に、製造業が不振になれば、運送業や小売業などの関連産業にも影響が出て、
宇都宮市の経済は停滞しているだろう。

しかし、景気はいつ回復するかわからない。
国内需要は人口減の影響も含めて、かつてのような伸びは期待できず、海外需要は水物だ。
となると、雇用の受け皿をいつまでも製造業とその関連産業任せにしてよいのかという問題に早晩突き当たるだろう。(もう突き当たったのかもしれない)

そんな中で、観光産業というのは一つの解だと考えられる。
特に、外国人観光客の受け入れという点において期待が持てる。
今までも観光産業に力を入れてきたかもしれないが、それは、餃子やいちごを核にした日本人観光客向け施策だ。

秋葉原は、5年間で外国人観光客を300万人増やした*4
結果、電気街としての魅力は失われてしまったかもしれないが、
ITと「オタク文化」の街にイメチェンしたと考えればよい。

宇都宮だってそのようなイメチェンはできるはずだ。
イメチェンの結果がコスプレの街になってしまうのは、
宇都宮の出身者として正直どうかと思うが、元気がないよりよほどましだ。

ハイテクとコスプレと餃子。
もはや意味がまるでわからないが、それはそれで魅力的かもしれない。

そんなわけで、本多店長には夢の実現に向けて頑張って欲しいなと思う。
願わくば、「第二のアキバ」などと言わず、「世界のウツノミヤ」を目指して欲しい。

*1 宇都宮市統計データバンクに詳しい。
*2 フジスタッフホールディングスの決算説明会資料参照(PDF)。
  製造アウトソーシング子会社アイラインの売上高は、40%以上減とすさまじい。
  製造業の雇用調整がいかに急激に行われたか読み取れる。
*3 WorkWorkとちぎ参照。
  栃木県の平成21年4月の有効求人倍率を見ると、12月を境に全国倍率を下回っている。
  また、有効求職者数がうなぎのぼりになっている。これらは、製造業の雇用調整の影響が大きいと思われる。
*4 記事にもある通り、ユーロ高による影響が大きい。今後は減少するだろう。


関連記事:
完全失業率と35歳 - 2009年5月29日
宇都宮駅東口と宮みらい - 2009年5月22日

2009年6月21日日曜日

続・HAMAX Smileyとレビュー

このブログはGoogle Analyticsでアクセス解析をしており、
どういったキーワードで検索をした結果、このブログがヒットしたかわかる。
その検索キーワードの中で上位にくるのがHAMAXだ。

この現象は私自身とても理解できる。
というのも、HAMAXについては情報があまり多くなく、私も購入前に検索しまくったからだ。

我が家がこのHAMAXのチャイルドシート(Smiley)を導入して約1年。
利点や我が家の使い方は2009年4月16日付けエントリ「HAMAXと高輝度反射シート」に書かせていただいたので、
今回は注意点やその他のことを書かせていただく。

HAMAXのチャイルドシートの購入を検討している人の何かの役に立てばと思う。

【我が家の自転車】
我が家は、私がLOUIS GARNEAU(ルイガノ)のLGS-MV1
妻が、GIANTのESCAPE MINIに乗っている。

リンク先を見ての通り、ともにミニベロ(小径車)。
小径車を選んだ理由は、そもそも自転車を購入するにあたって、
息子を後部に乗せる必要性を考えたときに、
万が一転倒した際に、チャイルドシートの位置が低い自転車のほうが大怪我にならずに済むと考えたからだ。

で、上記の自転車であれば、HAMAXは取り付け可能。


【気になったこと】
購入後、使い続けるうちに気になったことが3つほどある。

1.シートベルトが短い。

HAMAXにはシートベルトがついている。
これがとても丈夫なので、子供を乗せる親の立場からするととても安心できる。
が、いかんせんシートベルト長が短い。

現在、息子は身長100cmくらいだが、冬場に厚手の上着を着た場合、
シートベルトを最大の長さに調節して、ギリギリ使えるという状態だ。
あと10cmくらい身長が伸びたら、シートベルトは使えないのではないかと思う。
ここは、メーカーに改善を望みたい。

2.足置きのベルト止めが脆い。

子供が足を乗せる部分(乗馬でいえば鐙)に、
子供が足をバタつかせないよう、また、足を車輪に挟むことがないようベルトがついている。

このベルトの穴をフックに引っ掛けるという単純な構造なのだが、
このフックが簡単に折れてしまった。

我が家のようにベルト止めを破損させないためには、
丁寧な取り外しを心がけたほうがよい。

下は足置き部写真。
ベルトの一番上のT字型穴の右側にある白い部分が、折れたフックの跡。



3.反射板がほぼ使えなくなる。

自転車を後部から見た写真が↓。



かろうじて反射板は見えるが、おそらく自動車からは見えないだろう。
妻のESCAPE MINIは、反射板がシートポストにつけられているため、
チャイルドシートを装着すると、完全に反射板が隠れてしまう。

安全対策のためには、反射シートのようなものをチャイルドシートに直接貼ったほうがよいと思われる。


【結論】
色々書きましたが、買ってよかったと思っています。

2009年6月20日土曜日

父の日参観とすてきなパパ

息子が通う幼稚園で行われた父の日参観に出席する。
会の最後、母の日参観と同様に、歌と手作りのプレゼントがあった。

歌は「すてきなパパ」であった。

息子は、先週かかった気管支炎と中耳炎の影響でずっと高熱が続き、
月曜日から木曜日まで幼稚園を休んだ。
金曜日に、少し熱が下がったため、この日に渡すプレゼントを作るためだけに、ちょっとだけ登園した。

だから、この「すてきなパパ」も練習していないのだろう。
会のそれまでで、歌う機会があるとクラスの誰よりも大きな声で歌っていた息子が、
私から視線を外し、懸命に先生のほうを見るが、ほとんど歌えない。

それでも十分だった。
歌ってくれようとする気持ちは十分に伝わってきたし、
そもそも今週の病状を鑑みると、この日に登園できただけでも本当にありがたかった。

手渡してくれたプレゼント(クリアファイル)には、私の顔が描かれていた。
メガネとひげがしっかり描かれていることが、なぜかとても嬉しかった。



関連エントリ:
母の日参観と絵 - 2009年5月9日

2009年6月19日金曜日

三浦のハンバーグと2つの注意点

昼食。
ハンバーグ150g480円という看板に心魅かれ、東急ハンズ近くの三浦のハンバーグへ行く。

お店が売りにしている手ごねハンバーグは手作り感にあふれ、とても美味しかった。
食事中、次から次へ来客があるのも納得の味。

が、この三浦のハンバーグは2つの点で注意が必要だ。

1.提供されるまでにとても時間がかかります。

オーダーを受けてからハンバーグを焼くスタイルのこのお店は、
ちょうど来店客が重なった時間帯ということもあり、
注文から提供されるまでに30分かかった。

時間の余裕がない場合は、避けたほうが無難かもしれない。

2.席の余裕はあまりありません。

総席数18席というこじんまりとした店舗なので仕方がない部分もあるが、
他の席との空間はないに等しい。

上記の通り、提供されるまでに時間がかかるため、
結果的に、おしゃべりなどをして時間をやり過ごすしかないが、
話す内容には相当に注意が必要。

できれば1人で行き、カウンター席に座って、
1人でできること(読書、ゲーム、仕事等)を持ち込むのが吉。


池袋界隈は手作りハンバーグを食べようとすると、セットで1,000円オーバーの店が多い。
そんな中、この値段で提供してくれる三浦のハンバーグには拍手を送りたくなる。

2009年6月18日木曜日

ドコモショップとNM705i

昼食をとった後、思わずドコモショップの前で足が止まった。
夏モデルの発売により、旧モデルが大幅にディスカウント販売されており、
その中にお目当ての機種があったからだ。

今は、約1年前に買い換えたノキア製のNM705iを使っている。
その前は、パナソニックモバイルコミュニケーションズ製のprosolid Ⅱを使っていた。
これはカメラが非搭載のモデルだった。

息子が大きくなり、一緒に外で遊ぶことが増え、写真を撮りたいなと思う機会が増えた。
だけど、デジカメをいちいち持って歩くのは面倒。
(っていうか、持って行くのを忘れてしまう。)
だから、カメラを搭載した携帯に買い換えた。

そこでノキアのNM705iを選んだ理由は、
・そのときドコモショップで一番安かった。
・カメラが横撮りスタイルだった。
というもので、ノキアに何の思い入れもなければ、
価格.comのレビューに書かれているような、「ヨーロピアンスタイルのデザインが云々」とか「コンパクトな云々」ということは全く考えていなかった。

使い始めると、すぐに2つの点で大きな不満を感じた。

不満1:i-nPOPが使えない。

これが一番困った。i-nPOPは一度使うと、その利便性に病み付きになる。
携帯電話から会社のアカウント宛のメールをチェックすることができるため、
移動時などの空き時間を使って、次のアクションを考えることができたからだ。

ところが、このNM705iではi-nPOPが使えないために、
会社の自席に戻ってからメールをチェックしなければならない。
その分、業務効率が落ちるわけだ。

不満2:カメラの性能が悪い。

この買い替え理由は、カメラ用途のためだったのに本末転倒である。
画像の中心から周囲にかけて赤焼けしたようになってしまうのだ。

特に、空を写したときにその傾向は顕著で、
青空を写しても、夕暮れのようになってしまう。

ネットで検索してみると、photoshopを使ってその現象を上手に修正されている方もいるが、
私にはその技術も、時間もない。

もっと言えば、photoshopを買う金がない。
photoshopを買うくらいなら、携帯を買い換えたほうが安上がりと言うのも事実だ。


携帯電話の端末代金は高い。
いや、性能を考えれば当然の金額なんだけれども、もはや一般人がおいそれとは買い換えることができない金額だ。

今回もディスカウントされているとはいえ、1万円は軽く超えてしまう。
悩む。

2009年6月17日水曜日

NTT-X StoreとNEC Express5800

サーバの価格を調べようと思い、NTT-X Storeを見る。

すると、NECのExpress5800/110Geという機種のサーバが、12,800円で販売されていた
しかも送料無料。

OS無し、低スペックな仕様とはいえ、
単純にコンピュータをこの金額で買えるということ自体に驚いた。

サーバがびっくりするくらい安かった。
たったそれだけの話しだが、何となく言いふらしたい気分になった。

2009年6月16日火曜日

宇都宮清原球場と夏の大会

久しぶりに早い時間に帰宅。
テレビをつけると読売ジャイアンツ対埼玉西武ライオンズの中継が放送されていた。

見慣れない球場だなぁと思いながらも、どこか見た事がある気がする球場。
すると宇都宮清原球場であることがわかった。

小学生のとき、宇都宮清原球場へ3回ほどプロ野球観戦に連れて行ってもらった。
読売ジャイアンツと西武ライオンズのオープン戦。
それと、横浜大洋ホエールズと阪神タイガースを2年連続で。

まだ、読売ジャイアンツの原辰徳監督や阪神タイガースの真弓明信監督、
福岡ソフトバンクホークスの秋山幸二監督が現役選手だった頃の話だ。

中学生になった私は野球部に入った。
3年生の時の夏の大会。1回戦は河内中学校との対戦だった。

会場は、宇都宮清原球場。

私がその大会でつけていた背番号は12。
レギュラーの番号ではない。

打撃にはそれなりに自信があったが、
守備が滅法下手で、それまでも練習試合では散々チームに迷惑をかけていた。

春の大会では正二塁手の番号である4をつけていたため、
簡単にいうとレギュラーを剥奪された格好だ。

河内中学校とは、2年生の新チームになってから何度も練習試合で対戦しており、
私が通っていた泉が丘中学校は負けたことがなかった。
だから、この試合も部員は緊張はしていたけれど、胸中はすでに2回戦のことばかり考えていた。

監督(先生)からスターティングメンバーが発表された。
「6番セカンド石川学」。
スタメンはないと思っていただけに、本当にビックリした。返事が半歩遅れた。

試合開始直前、ノック(守備練習)を受けるため二塁手の定位置についたときの興奮は忘れられない。
「自分は、あの篠塚、辻、岡田と同じ景色を見ている」と。

その試合、河内中学校のエースの力投でチームは負けた。
私自身も2打数2三振と散々な結果だった。

中学生の試合は7回で終わりとなる。
つまり、6番打者の私の3打席目が回ってこないほど、相手投手に完全に抑え込まれたのだ。
気迫がボールに乗り移るというのはああいう状態をいうのだろう。
ボールがホップして見えた。本当にすごい投球だった。

チームにとって、これが初の1回戦敗退であった。

大会で負けると、思わず涙がこぼれる。
涙がこぼれるというより、込み上げてきた悔しさが涙になって出てくるといったほうが適切だろうか。

しかし、その試合終了後、チームで涙する者はいなかった。
皆、一様に呆然としていた。

「河内中学校に負けた」「一回戦で負けた」
その現実を受け入れることができなかったのだ。

2009年6月15日月曜日

住吉と就職活動の思い出(その1)

午後、都営新宿線に乗って菊川へ行った。

菊川へは年に何度か来るが、
下車するたびに隣駅の住吉の字が目にとまってしまう。

就職活動をしているときだった。

第1志望の企業群の選考に落ちてしまった私は、
乱暴な物言いになるが、まず1つ内定が欲しくてたまらなかった。

だから、業界や企業規模などは二の次で、無節操にエントリーしていた。

そんな中、とあるそこそこ大きな専門小売店の二次選考が、
住吉駅近くの江東公会堂(現ティアラこうとう)で行われた。

世はまだインターネット黎明期。

一次選考通過のお知らせを兼ねた二次選考の案内の”封書”が、
当時一人暮らしをしていたアパートに届いた。

封を開けると、二次選考の場所と日時に加え、最後に、
”当日は普段着でお越しください。”と書かれていた。

普段着で来いと言われても、就活生は、焦る。
会場に行ってみたら、みんなスーツだったらどうしよう、とか。
私服で人となりを判断しようとしているのか、とか。

散々悩んだ挙句、私はボタンダウンシャツにジーンズ。
それと、スニーカー。

スニーカーとは言っても、アディダスやプーマやコンバースのようなスポーツ由来のものではなく、
クラークスのようないわゆる”カジュアル靴”で会場に赴いた。

アメリカの映画に出てくる大学生のようないでたちだったといえばわかってもらえるだろうか。
品があるといえばあるかもしれないが、一言でいえばただの地味。そんな服装である。

自分自身もそうだったが、就職活動中の学生は、
「○○時に来てください」と言われると、その30分前に来てしまうことがある。

この日もそうで、私が開始時間の30分前に選考会場(江東公会堂の会議室)に着くと、すでに学生で溢れかえっていた。
ぱっと見たところ、8割がカジュアル。2割がスーツ。

私は、ほっとした。

私が待合室の長椅子に腰掛けて、開始まで余りある時間を持て余していると、
隣に座っていた学生が話しかけてきた。

彼はスーツ姿だった。

彼は簡単に自己紹介を済ますと、私に「やっぱり私服じゃないとまずかったかな」と聞いた。
私は何と返答したか覚えていないが、ちょっと会話をした後に、
彼は私に「ちょっと荷物見ててくれないかな」と言うなり、バッグから袋を取り出し席を立った。

数分後、彼は私服で戻ってきた。

二次選考の始めに、今後の選考スケジュールの説明があった。
要約すると、この二次選考で半分程度に絞り、三次選考でさらに半分に絞り、四次選考で終わり。

四次選考は役員面接(社長面接)だから、次の三次選考を通過すれば、
内定をしたも同然だった。

二次選考が終わった後、せっかくだからということで、彼と駅前のモスバーガーで昼食をとった。
別れ際に電話番号の交換をした。

後日、私はこの二次選考を通過し、三次選考で落ちた。
彼は三次選考を通過した、と聞いた。

私服を持っていくくらい、たいした手間ではない。
大して重いわけでもないし、大荷物になるわけでもない。

そのくらいのことを手間と思わないこと。そして臨機応変な対応。
それができる彼とできない私。

どっちが小売店にむいているかと考えれば、それは当然彼だ。

もちろん、彼が三次選考を通過し、私が落ちた要因はそれだけではないだろうが、
面接においても彼は、持ち前の臨機応変さを発揮したことだろう。

「本命」ではなかった。とはいえ、強烈なショックを受けた。
「だからお前はダメなんだ」と、声無き声に責め続けられた気がした。

関連エントリ:
カップ麺とピンク・フロイド - 2009年4月16日

2009年6月14日日曜日

ゴルゴ13と膨らむ妄想

昨日に引き続き、家の中で過ごす(看病)1日だった。

せっかくの時間をどう使おうか考えた挙句、
ゴルゴ13を読みまくることにした。

我が家のリビングにはゴルゴ13のみを収納した棚がある。



2003年1月に、甲状腺に腫瘍が見つかり、
それを摘出する手術を受けるために入院した。

その際、金井君と中ちゃんがそれぞれ見舞いの品にゴルゴ13をくれたのをきっかけに、
一気に買い揃え、現在も新刊が発売されるたびに購入している。

今日はなんとなく51巻から読み始めた。

現在は152巻まで発売されているゴルゴ13。
51巻は1980年~1982年頃の作品。

ゴルゴ13は、描写のディテールが細かい。
そのため当時の文化(住まい、衣服、自動車)などがよくわかるのだ。

ゴルゴ13を読んでいると、世界への興味がどんどん湧いてくる。
自分自身がゴルゴのようになることは到底無理な話だが、
世界中のゴルゴの舞台になった場所へ行ってみたいなぁという妄想は膨らみ続ける。

2009年6月13日土曜日

手作りパンとオールパン

息子が具合が悪く、起き上がるのも辛そうな状態だったため、
急遽予定を変更して、一日家の中にいた。

私も息子に付き添う形で、午前中は久しぶりに熟睡。

昼食時、妻がパンを焼いてくれた。





テレビのCMで見たことがある人もいるかもしれないが、
アサヒ軽金属オールパンというフライパンで作ったものだ。

このオールパンで作ったパンは本当に美味しい。

夕方、近所の小児科に行ったところ、気管支炎だということがわかった。
最近、インフルエンザや肺炎が流行っているらしいが、
そうでないことがわかり、ちょっとだけ胸をなでおろす。

2009年6月12日金曜日

GMとモータウン

ビジネス誌が好きでよく読んでいる。
中でも、日経ビジネスは会社で定期購読していることもあって、大抵隅から隅まで読む。

定期購読をすると店頭では月曜日に並ぶ誌面が金曜日に届く。
土日の空いた時間で読めるので、金曜日に届くというのはとてもありがたいサービスだ。

で、誌面を読んでいると、記事とは半ば関係のないところで、知識を得ることも多い。
2009.6.15号の時流超流もそうだった。

今号の時流超流は、「デトロイト、米最悪都市の末路」という刺激的なタイトルがついており、
30年以上にわたりデトロイトが衰退していく様子が簡潔にまとめられ、
GMの破綻がその衰退に拍車をかけるだろうという内容の記事であった。

それだけでも十分に読み応えの記事であったが、
私が思わず「読んで得した」と思ったポイントは別なところにあった。

デトロイトというと、自動車都市というイメージの他に、
音楽好きを自認する私としてはモータウンのイメージも強い。

モータウン(Motown)というのは、レコードレーベルの名前でもあり、
同時にその独特なR&Bサウンドは、音楽の一ジャンルになっているほどだ*

私が「読んで得した」と思ったのは、このモータウンの名前の由来。
モーター・タウン(Motor Town「自動車の街」)を略したものだというのだ。

音楽好きとか言いながら、そんなことも知らなかったのかと笑われてしまうかもしれないが、
このブログで白状している通り知らなかった。

思わぬ形で、少しだけ「音楽好き」としてのレベルが上がったかなと思う。


*モータウンの代表曲には以下のようなものがあります。
 是非一度聴いてみてください。一度は耳にしたことがある曲も多いのではないかと思います。
(リンク先はYouTube)

 My Girl - The Temptations(1964)
 I Can't Help Myself - Four Tops(1965)
 You Can't Hurry Love - The Supremes(1966)
 I Want You Back - The Jackson 5(1969)
 What's Going On - Marvin Gaye(1971)

2009年6月11日木曜日

使う側と使われる側

といっても、雇用関係の話しではない。
お店(企業)が発行するポイントの話しだ。

誰もがお財布の中に1枚くらいはポイントカードを持っているだろう。
(スタンプカードのようなものも含む)

給料日前で財布の中身がさみしい私は、
今日の夕食代をポイントで全額分賄った。

しかし、このお店で使ったポイントは、まったく別の店で貯めたポイントであって、
今日ポイントを使ったお店では普段まったく買い物をしない。

ポイントの利便性を享受しつつも、
現金を1円も払っていないために、
まるで万引きをしたかのようなちょっとした罪悪感があったのも事実だ。

それで、ふと思った。

相互交換(相互利用)が可能なポイントは、
使う側と使われる側(ユーザから見れば、貯める店と使う店)に、かなり差があるんじゃないかなと。

あるお店はポイントを発行する側に回り、
あるお店はポイントを使われる側に回る。

そこで、ポイントを使われるばかりの側に何らかの補てんがあればいいのだけれど、
実際のところどのような仕組みになっているのだろうか。

とあるポイント交換のサイトを見ると、
ポイントを貯められるお店は比較的高額な商品のお店が並び、
ポイントを使える店は、最近、業績不振の噂が絶えないお店が並んでいる。

顧客の利便性を追求するあまり、
自社の足元がぐらつくような経営はしてほしくないなぁと、
一顧客として思う。

2009年6月10日水曜日

梅雨入りと野村ノート

とうとう梅雨入りした。
梅雨と聞くだけで陰鬱な気持ちになる。

自分の馬鹿さ加減、準備不足っぷりを後悔することが多く、
それを思い出すだけで気持ちが沈んでくる。

梅雨の時季は、雨が降っている状態を平常、晴れを異常と考えるくらいの心持ちでいたほうがよい。
だからこそ当然に傘や雨具を携行するべきなのである。

平日は、急に降ってきた場合でも、
そもそもバッグの中に折りたたみ傘を常備しているので全く問題ない。

問題は休日だ。

休日はできる限り身軽な服装・持ち物で過ごしたい。
だから、大抵の場合、雨具を持っていない。

しかも、梅雨の時季は普段の鬱憤を晴らすかのように、
晴天となればついテンションが上がり、特に用事がなくても外出したがる。

以降、以下のようなフローを描いてしまう。

晴天にテンションが上がる

いつもの癖で雨具を持たずに外出

外出先で雨に降られてびしょ濡れ(雨具を持っているときに限って降らない)

「またやってしまった」と後悔

なのに毎年のように同じ事をくりかえす(まったく改善されない)

それを思い出すだけで嫌になる

だから梅雨が嫌い

実に身勝手な理屈なのだけれど、そうなのだから仕方がない。

東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督が、著書「野村ノート」の中で、
心打たれた言葉として、次のヒンズー教の教えを紹介している。

心が変われば態度が変わる。
態度が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。


梅雨が嫌いと思い込むから、雨具を忘れてしまうのかもしれない。
そう勝手に定義し、これからは梅雨が大好きと思い込むことにする。

2009年6月9日火曜日

タカセのパンとレーズンブレッド

日曜日(6月7日)に放送された「行列のできる法律相談所」は、
芸能人観光大使がそれぞれのお国自慢をするという内容であった。

番組中で、栃木県の出身の漫才コンビU字工事が、
餃子像やとちのきファミリーランド、そしてレモン牛乳(関東・栃木レモン)を紹介してくれ、
妻とともに思わず笑った。

U字工事の漫才は、非常に面白くて大好きなのだが、
私からするとあれは漫才ではない。
親戚のおじさんたちや、実家の近所のおばさんたちの日常会話だ。

それはさておき、
「お国」と言う言葉が適切ではないかもしれないが、
池袋の名物というと、「タカセのパン」ではないかと個人的には思う。

洋菓子のタカセは、大正9年に池袋で創業。
現在は、池袋に3店舗、板橋に1店舗を構え、完全に地域に根付いている。

タカセのパンは、手作り感に溢れ、安く、そしてどこか懐かしい味わいだ。

うちの会社の隣にタカセの南池袋店がある。
私も昼食に夕食によく通っている。

今日の夕食も、タカセの名物の1つ、レーズンブレッドだった。

このレーズンブレッド。
非常にボリュームがあるのに140円と格安である。

私のノートパソコンと比べると、その大きさがわかるだろう。



最近、このレーズンブレッドのみを夕食にすることが増えた。
値段が安いということが最大の理由だが、違う効果があることにも気がついたからだ。

さすがにレーズンブレッドが美味しいとはいえ、
これだけボリュームがあるものを、何のおかずもなしにただひたすら食べ続けるのは飽きる。

すると、ゆっくり食べる。
そうすると、少量のパンでも十分に満腹になるのだ。

「早メシ早○○芸の内」とよく言うが、私は食べるのが非常に早い。
その結果、気がつくと暴食してしまう。

暴飲暴食を防ぐためには、ゆっくりと噛んで食べると良いという。

このレーズンブレッドを夕食にするというのは、
私なりのささやかなメタボ対策なのだ。

2009年6月8日月曜日

東京ドームとバックネット裏

仕事が終わった後、中ちゃんと東京ドームにプロ野球観戦に行った。

対戦カードは読売ジャイアンツ対東北楽天ゴールデンイーグルス。
セ・パ交流戦ももうすぐ終わりである。

今日はいつもと一味も二味も違うプロ野球観戦であった。
その違いの最たるものは、なんといっても座席の位置。

なんと!バックネット裏の前から2列目。
今まで何度もプロ野球観戦に行ったが、バックネット裏は事実上初めて*1

終始大興奮である。

最も興奮したのは、投手の投げる変化球。
野球ゲームのファミスタ(ファミリースタジアム)のように、変化球が本当にグニャリと曲がるのだ。

読売ジャイアンツの先発投手はベテランの高橋尚成投手であった。
失礼ながら高橋投手は、テレビで観戦する限り、変化球の鋭い投手というイメージがなかったが、
今日の観戦でそのイメージは一変した。
あらためてプロの投手に脱帽。

と同時に、北海道日本ハムのダルビッシュ有投手や、東北楽天の田中将大投手の投げるスライダーを見たい気持ちが湧いてくる。
彼らは、テレビで見てもはっきりわかるくらい大きく変化するスライダーを投げる。
さぞかしすごいのだろう。

試合開始前、興奮のあまり舌も飛び出す私。



一つ面白かった出来事がある。
バックネット裏の席は、プロ野球中継でテレビに映る可能性が高い。(係員に説明を受ける)

そのため、食事をする姿を映されるのが恥ずかしいのか、
それともプロ野球中継を観ている人に不愉快な思いをさせたくないのか、
そんな気持ちがないまぜになって、プロ野球中継が始まる前に弁当を食べてしまおうとする。

私と中ちゃんも「19時までに食べるぞー」と意気込み、
勢い余ってジャビット弁当を食べた*2



私はジャイアンツのファンではないが、
ジャイアンツには大学の後輩にあたる阿部慎之助選手亀井義行選手がいる。
だから、彼らの打席では、心の中でついつい応援してしまう。

今日の試合では、亀井選手が2本のホームランを打ってくれた。
よくやった!

素晴らしい座席に座ることができた。
計5本のホームランも見ることができた。

バックネット裏でのプロ野球観戦を思う存分楽しめるようになりたい。

動機は若干不純かもしれないが、
明日から仕事をより一層頑張ろうという気持ちになれた。


*1 小学校3年生くらいの頃、父に連れられ明治神宮野球場のバックネット裏で、
  プロ野球観戦をしたことがあるが、
  バックネット裏の中でもかなり高い位置にある座席で、実はかえって見づらかった。

*2 ちなみに私は、プロ野球観戦のときには、原則として「ホームラン弁当」と名のつく弁当を食べる。

2009年6月7日日曜日

板橋交通公園とかき氷

息子のたっての希望で、板橋交通公園に行った。

妻と息子から話は聞いた事があったものの、
私自身は行くのが初めてだった。

行ってみて、確かに子供にとっては楽しい場所だなと思えた。
交通公園の名の通り、交通安全教育のために作られたこの公園は、作りが非常に特徴的だ。

ちょっと長くなるが、この交通公園を紹介させていただく。

園内にサーキットのような道路があり、そこを自転車とゴーカートで走ることができる。
さらにそのサーキットの内側には、大きな広場があり、
・三輪車
・補助輪つきの自転車
・補助輪なしの自転車
・足こぎ車
が置かれており、それに自由に乗車できる。
心置きなく自転車に乗る練習をすることができるのだ。

写真は広場の内側。
この自転車に自由に乗れる。柵の外に見える道路がサーキット。
奥に見える信号も、横断の練習をするためのものだ。



また、現役を引退した都バスと都電が置かれている。
バスと都電の運転手気分にもなれる。



他にも巨大な雲梯(うんてい)や、他の遊具も充実している。
小さな子供であれば3~4時間は退屈せずに遊べる場所だ。

東武東上線の大山駅からでも、東京メトロ有楽町線の千川駅からでも、
徒歩15分くらいの距離にあるので、不便な場所ではあるけれど、
何らかの用事でお近くにお寄りの際にはオススメの遊び場だ。

それにしても、今日のような暑い日には、かき氷の魅力というか魔力はすさまじい。

数人の子供が手にかき氷を持っているのを目にする。
するともう駄目だ。

あちこちで「どこでかき氷を売っているのか」という会話が聞こえてくる。
我が家も例外ではない。

公園の隣にある喫茶店でかき氷を売っていた。
行列ができていた。

2009年6月6日土曜日

葛西臨海公園と水族園

息子と2人、葛西臨海公園へ行く。

いつ雨が降り出すかわからないような天気だったため、
一日家の中で過ごすというのもありではあったが、
結局降らなかった場合、それはそれで悔しいので出かけた。

こういう天気のときは出かける先を選ぶのが本当に難しい。

  • 屋内で十分に遊べ、かつ、雨が降っていなければ屋外でも遊べる場所

  • そこそこ遠い場所
     (息子は電車に乗るのが好きなので、雨が降っていても電車に乗ること自体がレジャーになり得る)

  • 単純に安価な場所

という3つの基準で考えた結果、水族館のある葛西臨海公園を選んだ。

葛西臨海公園駅に到着するやいなや、息子は大観覧車に乗りたいと言う。
地上高117メートルもある大観覧車。

遠くを見る分には絶景で非常に楽しめるが、
下を見るとその高さをあらためて実感できる。



乗車後、水族園へ移動。
てっきり水族館だと思っていたが、ここの正式名称は葛西臨海水族園なのだそうだ。

上野動物園や多摩動物公園もそうだが、
これだけの施設に700円で入場できるのは本当に助かる。

ちなみに都内にある水族館、公営民営の違いはあれど、料金はこれだけ異なる。(大人料金)


出口付近に、「タッチンフィーリン」というコーナーがある。
サメとエイに触れることができるのだ。

エイが右側の羽を水上へ出し、
ハイタッチをして回るような姿で水槽の縁を泳ぐ。
その姿がとても愛くるしい。

サメやエイに触れる機会なんて滅多にないだろう。
それだけでも、ここに来た甲斐があったと十分思える。

2009年6月5日金曜日

ハーイ・ハニーとジャンボポテトコロッケ定食

ハーイ・ハニーって何のこっちゃいと思われた方もいるかもしれないが、
会社の近所にある定食屋さんの名前だ。

外観と店内は、ガロの「学生街の喫茶店」を彷彿とさせるものだが、
あくまで定食屋さんである。

外観


店内の様子


このハーイ・ハニーさんは、ランチがとにかく安い。
チキンカツ定食や日替わりのサービスランチはだいたい550円くらいの価格設定となっている。

そして、店内にはマンガ喫茶ばりに多数のコミックが置かれているため、
それが近所の予備校生やビジネスマンを呼び込む一因にもなっている。

メニューは個人店らしく、他店には見られないようなものが多いのも特長だ。

今日の夕食はこのハーイ・ハニーさんで摂った。
・豆腐と豚肉の鉄板焼定食(680円)
・ジャンボポテトコロッケ定食(680円)
のどちらにするかで大いに悩む。

豆腐と豚肉の鉄板焼定食なんて見た事も聞いた事もないが、
店内のPOPには「食べてみなけりゃわからない 一度食べたらやみつきになるおいしさ」と書かれている。

気になって仕方がなくなり、店員さんにどんな味なのか聞いてみたところ、
「さっぱりしていますよ」と言われ、ますますどんな料理なのかわからなくなる。
同時にグイグイ興味が湧いてくる。

一方、ジャンボポテトコロッケ。
300グラムあるらしい。

でも、300グラムの想像がつかなかったため、やはり聞いてみたところ、
「通常のコロッケの5個分くらい」との回答を得た。

結果ジャンボポテトコロッケ定食を注文した。

デカい!
美味しい!

ここまで大きいと、ご飯とコロッケを食べるバランスが難しい。
通常のコロッケの場合だと、コロッケ一口に対し、ご飯三口くらいだろうか。
でも今回は逆で、コロッケ三口に対し、ご飯一口。

ご飯をおかわりしたい誘惑に駆られる。
しかしここで誘惑に負けると、それこそメタボ一直線だ。

美味しいのに悔しい。
そんな不思議な感情を残して店を後にした。

2009年6月4日木曜日

続続・ベーコンポテトパイと美味しんぼ

昼食時、ビックカメラに寄りたい用事があり、
ついでに近くのマクドナルドで食事を済ませようということになった。

メニュー表を見る。
あるではないか、ベーコンポテトパイ。
声には出さなかったが、心の中で思わずうなる。

作るのに少々時間がかかるというので、番号札を受け取りテーブルで待つ。
数分後、できたてのベーコンポテトパイが運ばれてきた。

持った瞬間、その熱さがわかったが、
私は、口の中を火傷しても構わんばかりの勢いで一噛した。

美味しんぼの16巻に「50年目の味覚」という作品が収録されている。

主人公の山岡士郎たちがビアホールに行ったところ、
金婚式のお祝いに来た老夫婦と相席になった。

聞けば、その老夫婦はその日が金婚式ということに加え、
ビールを50年ぶりに飲むというのだ。

50年ぶりのビールをグイっと飲んだ老夫は、山岡たちの期待に反して困惑気味の表情を浮かべる。
そして山岡たちに聞くのだ。

「本当にこのビールは美味しいですか」
「いや、それ以前にこれはビールですか」

ベーコンポテトパイを食べた私の感想はまさに、この老夫だ。
老夫の台詞を借りる。

「あまり長い間憧れ続けたので、私の頭の中で実物以上に美味しいものが膨れ上がっていたんでしょうな。」



関連エントリー:
続・ベーコンポテトパイとバーガーキング - 2009年4月30日
ベーコンポテトパイと池袋三越 - 2009年4月28日

2009年6月3日水曜日

きっかけとHTML

ケータイサイト(モバイルサイト)の作り方を学ぶために、久しぶりにHTMLを書いている。

学生の頃、趣味で個人のWebサイトを作るために独学でHTMLを覚えた。
まだ、スタイルシート(CSS)を使ったWebサイトが少なかった頃の話だ。

特に目的があって作り始めたサイトではなかったし、
HTMLを勉強しようと思っていたわけではない。

なのに、そのときに得た知識が、今も役に立っていると思うととても面白い。

結局は「きっかけ」なのだなと思う。
良かれ悪しかれ、今の自分の姿は何らかの「きっかけ」から発生したものだ。

パソコンを持っていなかったら、自分でホームページを作りたいとは思わなかっただろう。
自分でホームページを作りたいと思わなかったら、HTMLを学ぶことはなかっただろう。
HTMLを学ばなかったら、きっと就職活動でIT系の会社を志望することはなかっただろう。

テンダに入社していなかったら、
今の妻と出会わなかっただろうし、
そもそも池袋近辺に住むこともなかったかもしれない。

などなど、考え出したらきりがない。

今、ひょんなことからケータイサイト(モバイルサイト)の作り方を学ぶきっかけを得た。
それがどんな形に転ぶかはわからないが、
将来「あぁ、あれがきっかけだったんだな」と思えるものにしたいなと思う。

2009年6月2日火曜日

日比谷公園とZEEBRA

商談のために霞ヶ関へ向かう。

丸の内線の霞ヶ関駅B2出口を出て、
日比谷公園の緑を見ながら歩くととても気持ちが良い。

しかし、このすがすがしい気持ちよさと同時に、
日比谷公園というとどうしてもZEEBRAのStreet Dreamsが頭の中で勝手に再生される。
歌詞YouTube

思い出すぜあの土砂降りの野音
皇居まで響かせた爆音


「野音(やおん)」というのは、日比谷公園内にある野外音楽堂のこと。

皇居まで聞こえる爆音っていうのもどうかと思うが、
せっかくリリースした自分の音楽(曲)を少しでも多くの人に、
ましてや天皇陛下にも聞いてもらいたいという衝動は一ミュージシャンとしてとても正しい。

あらためてこの曲の歌詞をよくよく読む。

さすがのZEEBRAでも作詞の段階では、歌詞を紙に書くだろう。(もしかしたらPCかもしれない)
レコーディングのときに全部アドリブってことはないだろうから。

あの悪そうな風体で、ペンを握り、
「マジかったりぃ」とか「夢持ってくんねぇ」とか「心配すんじゃねぇ」とか書いている姿を想像すると、
とても微笑ましい気持ちになってくる。

2009年6月1日月曜日

散髪とたこ焼き

6月1日はうちの会社の下半期のスタートだから、というわけではないが、
仕事が終わった後に散髪に行った。

めんどくさがりな私は、だいたい髪を切る頻度は3ヶ月に1度。

以前はそれなりに身だしなみに気を遣い美容室に行っていたものの、
起業をして以来、顔を剃ってもらう爽快感と会社からの距離の近さを考え、
メトロポリタンプラザ10階にある理容室のヘアープラザ・アポロに行っている。

で、このアポロ。
非常にアクセスのよい場所にあるため(なんといっても池袋駅の真上)、
休日は非常に混んでいる。

予約を受け付けないお店の方針のため、受付を済ませてから3時間近く待つのもザラだ。

会社を出る前に、念のためお店に混雑状況を電話して聞いてみたところ、
今はすぐに入れるとの事。

ラッキーと思いながら10分後、店に到着すると、
「すいません。40分待ちです。」と言われてしまう。

ちょうど会社が終わる時間帯だったので、
メトロポリタンプラザのオフィスフロアで働いていた人たちが来たのだろう。

会社に戻るほどの時間でもないので、
夕食を済ませてしまおうと考え、東武百貨店の地下に向かう。

あれも美味しそう、これも美味しそうと目移りしながらウロウロすること約10分。
なぜか銀だこのたこ焼きを買ってしまった。

店脇のベンチに一人腰掛け、
表面がパリッとしたアツアツのたこ焼きに舌鼓を打つ。

たこ焼きは美味しいのに、空しさばかりがこみ上げてくる。