2009年9月28日月曜日

金融日記とモラトリアム法案

著書「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」で有名な藤沢数希氏のブログ金融日記に、
興味深い記事が書かれていた。

みんな亀井静香を甘く見ない方がいいと題されたその記事は、
ネタとして冗談半分に書かれているものだけれども、
亀井静香氏が金融相に在任する限り可能性がゼロではない話しばかりだ。
(というか、起こり得ることなので、藤沢氏はこのような文体で茶化して書いているのだろう。)

亀井氏の提案しているモラトリアム法。
こんな法案が通ってしまったら大変だ。

当然に出てきた周囲からの危惧に対し、
やれ金融機関(銀行)に対しても政府保証を行うとか、
やれ範囲を個人にも拡大し、住宅ローンにも同法を適用するとか、
結局は噴出した課題に対して対症療法の解決策しか提示できていない。

金融機関に対して政府保証を行うということは、
結局のところゾンビ企業を生き長らえさせるために、国民の税金を使うということだ。

企業の成長・繁栄と倒産は裏表の関係。
暴論になるけれども、企業活動とは資金のぶんどり合戦(椅子取りゲーム)のような性質を持っており、
結果として富の再配分が起きているにすぎない。

ゾンビ企業を生き長らえさせるよりも、
むしろ好業績の企業に対してこのモラトリアム法を適用し、
ゾンビ企業の買収や、さらなるお金儲けの資金に使ってもらったほうが、
雇用の拡大や国民生活の質の向上につながるんじゃないかなと個人的には思う。
(だからこそ、こんなモラトリアム法は存在してはいけないんだけれど。)

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