2009年10月4日日曜日

清水選手の引退と神宮球場の思い出

またまたプロ野球の話になってしまい恐縮だが、ビックリした。
埼玉西武ライオンズの清水崇行選手が引退する意向だというニュースを読んだからだ。

私は密かに清水選手のファンだった。

きっかけは2004年。
やはり大ファンであった清原選手(当時)の2000本安打達成の瞬間を目撃するために、私は神宮球場にいた。
席は、三塁側(読売ジャイアンツ側)の内野席。
前から10列目くらい、正面を向くと三塁ベースが直線上に見える、かなり良い座席であった。

試合が始まる直前、清水選手がベンチの前で素振りを始めた。
私はその様に圧倒され、すっかり魅入ってしまった。

他の選手が試合前にリラックスした笑顔であるのと対照的に、
笑顔一つ無い真剣な顔つき、しなるような肉体から繰り出されるすさまじい速さのスイング。
スイング後は、ピクリとも体がぶれない。
そしてまた素振りを繰り返す。
ちょっと照れくさい物言いになるが、その素振りを見て、私は美しいと感じた。
これがプロ野球選手なんだなと、圧倒された。

翌2005年。
キャプラー選手の加入で、清水選手は開幕当初スターティングメンバーから外された。
それでも、代打で登場したときの清水選手の表情は、
画面を通じてその気迫がビシビシと伝わってくるほどだった。
清水選手がキャプラー選手からスターティングメンバーの座を奪い返したときは、我が事のように嬉しかった。

それから思うような結果が残せず、今季移籍したライオンズでも結果は残せなかったけれども、
来年こそは復活してくれるのではないかと密かに期待していただけに、この引退の報道は本当に残念だ。

もう一回、清水選手独特のあの弾丸ライナーが見たかったなぁ。

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