2009年10月30日金曜日

完全失業率の改善と就業者数の減少

今日、恒例の労働力調査の平成21年9月分結果が公表された。

9月の完全失業率(季節調整値)は5.3%と前月に比べ0.2ポイント低下

と完全失業率の数値だけを見れば景気が上向きになっているんじゃないかと勘違いしそうだが、
肝はやっぱりコレ。
9月の就業者数は6295万人と1年前に比べ98万人減少
9月の完全失業者数は363万人と1年前に比べ92万人増加

就業者数はどんどん減り続けており(20ヶ月連続)、失業者数はどんどん増え続けている(11ヶ月連続)。

1年前に比べ、失業者が92万人増加したっていうことは、
大雑把に言えば、千葉県千葉市の住民が1年間でほぼ全員失業したのと同じスケール。
(千葉市の人口は10月1日現在で約95万人だ)

就職を諦める人が増えれば、見かけ上の失業率はどんどん改善されていくけれど、
就労者数の低下は国力の低下にほぼ直結する。

就業者数がプラスに転じない限りは、景気が底を打ったとは言えなさそうだ。

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