2009年10月3日土曜日

戦力外通告とリストラの星

今年もこの季節がやってきた、と言うべきだろうか。
10月に入り、プロ野球の各球団から続々と引退発表や戦力外通告がなされている。

あまりプロ野球に詳しくない人のために、整理して書くと、
プロ野球には支配下登録という制度がある。

各球団は外国人選手を含め最大70人までこの支配下登録を行うことができる。
この70人がその年に試合に出場できる権利のある選手、即ちプロ野球選手だ。
(監督、コーチ、球団職員、育成選手などは含まない)

つまり、ある一年において、日本国内にはプロ野球選手は最大で840人(12チーム×70人)しかいない。
書いていてあらためて思ったが、840人もいる、かな。

プロ野球選手は、一般企業でいうところの正社員ではなく、いわば個人事業主(フリーランス)。
だから毎年、契約を更新するかしないかを球団と話し合う。
契約を更新する場合は、所謂「契約更改」。スポーツ新聞やニュースでよく報道されるアレだ。
球団から一方的に契約を更新しないと言われてしまうのが「戦力外通告」だ。

この戦力外通告を球団が行える時期が決まっている。(昨年整備された。)
1回目が10月1日から全球団のレギュラーシーズン終了の翌日まで。
2回目がクライマックスシリーズ終了の翌日から日本シリーズ終了の翌日まで。

今は1回目の戦力外通告期で、
クライマックスシリーズ出場を逃したチームが、来期に向けて発表を行っているという段階だ。

すでに戦力外通告が発表された顔ぶれを見ると、
埼玉西武ライオンズの岡本慎也投手、
オリックスバファローズの川越英隆投手、
福岡ソフトバンクホークスの的場直樹捕手はまだまだやれるんじゃないかなと思う。

東北楽天ゴールデンイーグルスの山崎武司選手や、
今期の福岡ソフトバンクホークスの田上秀則捕手のように、
戦力外通告から這い上がり、自身最高の成績を残す選手もいる。

人員削減の発表や失業者の増加など暗いニュースが続く現在。
どこかのチームで要らないと言われた人が、新天地で花を咲かせる。
そんな選手が現れるといいなぁと思っている。

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