2009年4月21日火曜日

雨と行動経済学

仕事が終わった段階で雨が降っていると、自転車での帰宅は諦める。

定期券を持っていない私は、自転車を除くと3通りの通勤(帰宅)方法を選べる。
電車、バス、徒歩だ。

自分でも本当に不思議で仕方ないのだが、
雨天時には何故かバスを選択してしまうことが少なくない。

運賃、所要時間、発車の頻度、
いずれをとっても鉄道に分があるにもかかわらずだ。

夜間、バスは鉄道と異なり車内が暗い。
また、座席数も少ないため座れる確率も低く、かつ、揺れも大きい。
つまり決して快適な環境ではない。

これだけ頭で分かっていても、雨が降るとついついバス亭へ足が向いてしまうのだ。

ここ最近、行動経済学が注目を集めている。
中でもよく例示される法則に”人間は3つの選択肢があると中間を選ぶ”というものがある。

簡単に説明させていただくと、
A製品: 高性能 高価格
B製品: AとCの中間 AとCの中間
C製品: 低性能 低価格
というラインアップだった場合、多くの人がBを選ぶという法則だ。
(だから、 Bの利益率が高まるように云々)

いい機会なので、自分のこの「雨天時に、電車・バス・徒歩の3つの帰宅方法からバスを選ぶ」行動を冷静に考えてみる。

選択に影響を与えるであろう5つの指標を用意し、最後にスコアリングを行う。
各指標は効果の高い順に3点、2点、1点とし、合計点を算出する。
得点が大きいほど費用対効果が高いと考えられる。
なお、自転車は晴天時に限定されるため除外した。

指標1:運賃(安い順)
徒歩>電車>バス

指標2:所要時間(短い順)
電車>バス>徒歩

指標3:発車の頻度(多い順)
徒歩>電車>バス 
*徒歩は、待つ必要がない。

指標4:移動中の混雑度合い(混雑していない順)
徒歩>バス>電車

指標5:移動中の濡れなさ(濡れない順)
電車>バス>徒歩
*会社から最寄の駅・バス停までの距離、および到着地の駅・バス停から自宅までの距離を勘案

この5つの指標をスコアリングした場合、電車と徒歩が11点。バスは8点だ。
つまり、私は行動経済学の法則には則っていないが、最も費用対効果の低い行動を選択している。

違う観点から、「雨天時」という限定要因を考えると、指標5のみで分析することも可能だ。
その結果、私はバスを選択しており、まんまと3つの選択肢から中間を選ぶ行動を選んでいる。

まぁ、だからなんだという話であり、まったく無意味な分析だ。
晴れや曇りに比べて雨天はレアだ。そんなときくらいバスに乗ってもいいではないか。
ちょっとくらい高いお金を払っても、バスでのんびり帰るくらいの気持ちの余裕があってもいいではないか。

なにが行動経済学だ。
なにが費用対効果だ。
仕事を離れたときくらい、やりたいようにやって何が悪い。

次の雨天時にはおとなしく電車に乗ろうと堅く心に誓った。

2 件のコメント:

  1. 雨の中「シンゴー!」と叫びながら裸で自転車に乗ってけばイイヨ
    濡れても裸だし、つかまっても裸になって何が悪いでイイ

    返信削除
  2. 指標1:運賃(安い順)
    徒歩/自転車>電車>バス

    指標2:所要時間(短い順)
    自転車/電車>バス>徒歩

    指標3:発車の頻度(多い順)
    徒歩/自転車>電車>バス 

    指標4:移動中の混雑度合い(混雑していない順)
    徒歩/自転車>バス>電車

    指標5:移動中の濡れなさ(濡れない順)
    電車>バス>徒歩/自転車

    なんと自転車13点!
    濡れたってイイジャマイカ

    返信削除