今日の夕食である。
仕事が長引きそうなとき、夕食をカップ麺で済ませてしまうことも少なくない。
はっきり言って侘しい。
カップ麺は私にとって学生時代の金のなさと自堕落・無気力な生活の象徴だ。
大学にもろくすっぽ行かず、好きな時間に寝て、好きな時間に起きる。
そんな毎日を繰り返していた私がかなりの頻度で食べていたのがカップ麺。
低価格で空腹が満たされるのが一番の理由だが、
カップ麺を購入すれば、お湯を提供してもらえる。
自分で湯を沸かす必要はない。
食べ終えたらそのままゴミ箱へポイ。
食器を洗う必要すらない。
ピンク・フロイドが1973年に発表したアルバム『狂気』。
その4曲目にTIMEという曲が収録されている。
不安感を駆り立てるような長いイントロと、泣き叫ぶようなギターソロが印象的なこの曲は、
怠け者とその未来を暗示するような歌だ。
大学4年時のゴールデンウィークが終わっても就職先が決まらず、
半ば自己嫌悪に陥っていた頃、この曲に出会った。
まるで自分の将来を暗示しているかのような、
例えようのない危機感と焦燥感に襲われた。
社会人になって自分で稼ぎを得るようになってから結婚するまでの独身時代、
食事を1人で食べるときに、カップ麺を食べることは一度としてなかった。
あの怠惰で無気力な日々、
そしてその後に待ち受ける就職活動がうまくいかない焦燥感に襲われた日々。
カップ麺を食べると、いずれにしてももう戻りたくない日々に逆戻りしてしまう気がしたからだ。
でも、今は違う。
守るべき家族もいれば、従業員もいる。
何かあったときにために少しでも金を貯めておこう。無駄遣いはよそう。
そんなディフェンシブだがポジティブな気持ちで、
自らカップ麺に手を伸ばすことができるのだ。
大学4年の夏休みに豪遊してた人もいるらしいです。
返信削除コンビニで1000円以下の買い物はせず、夜は誰か呼び出しては飲みまくり
とてもそんなストイックさは感じられません。
石川さんは最高です!
>匿名さん
返信削除はい。夏休みは就職が決まって、
一気に爆発してしまいました。
異論・反論はございません。