2009年5月25日月曜日

中原先生と対話の重要性

東京大学に中原淳准教授(以下、中原先生)という方がいる。
中原先生は、企業・組織における人々の学習・成長・コミュニケーションについて研究されている。

昨年(2008年)10月に行われたワークプレイスラーニング2008に参加し、
そこで中原先生のプレゼンテーションを聞いて以来、すっかりファンになってしまった。

中原先生のブログは、語り口は軽妙ながらも、
気付かされることが多い。

その中原先生の5月15日付のブログに、
緊張屋、情報屋、熟慮屋 : あなたの周りには「どんな人」がいますか?
というエントリーがある。

中原先生はご自身を「決断屋」「統合屋」「接続屋」と評されており、
ご自身が愉しく仕事をするためには、「緊張屋」「情報屋」「熟慮屋」という3つのタイプの人と共に仕事をしたいとのことだ。

エントリーの後半、先生は語りかける。

 あなたが、自分の周囲に、「何屋」さんにいて欲しいと願いますか?
 今、現在、あなたの周りには、どんなタイプの人がいますか?

 あなた自身は、何屋さんですか?
 そして、彼らに何をもたらしていますか?

 そして、あなたと彼らの関係は、いかにあり、どのような方向に変わっていくのでしょうか?

なーるほど。
思わず考え込んでしまう。

自分自身の仕事内容や求められる役割を考えると、私は「決断屋」だろう。
かなり低レベルなのが残念だけれど。

「緊張屋」。これは妻と浅川君、そして嶋口さんが真っ先に浮かんだ。
テンダ時代、私が恵まれたビジネスマン生活を送れたのは、
独りよがりな私に対し、部下として現在の妻と浅川君という強力な「緊張屋」がいたからではと、あらためて気付く。

「情報屋」。これは中ちゃんだ。
出不精で独善的な私は、中ちゃんのおかげで、どれだけ多くのことに興味を持ったことか。

「熟慮屋」。さっき挙げた嶋口さんはもしかしたらこっちだろうか。
憲司も熟慮屋かなぁ。

・・・。
これはもう考え出すときりがない。

が、一つの結論に行き着く。

結局、誰がどのようなタイプを判断するには、
その人とのコミュニケーション&一緒に過ごす時間の絶対量を増やすしかない、と。

一緒に仕事をする。
一緒に遊ぶ。
一緒に酒を飲む。
色んな場面と時間を共有するからこそ、その人の持つパーソナリティが見えてくる。

逆に、一度会った程度では、何も見えてこない。
見えてこないどころか「あの人は○○だ」というつまらないレッテル貼りをしてしまう危険性が伴う。

また一つ、中原先生に気付かされた。

多くの人と、多くの対話がしたい。
そんな思いに駆られる。

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補記:
子供を持つ方には、是非5月19日付の記事、
えっ、、、まさか、自分で靴も履けるの!?」もどうぞ。

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