2009年8月7日金曜日

阪神タイガースと真弓明信監督

私は、プロ野球を好きになったときからなぜか阪神タイガースのファン。
栃木県宇都宮市出身で、阪神や関西とは縁もゆかりもないけれど、なぜかそうなのだ。
中でも、真弓明信選手の大ファンだった。

真弓選手が引退してしまってからは熱狂的な虎キチというのではなく、プロ野球そのものが好きで、
阪神タイガースにのみ肩入れしているというわけではないけれども、
「あえてどこのチームが好きか?」と聞かれたら、やはり阪神タイガースなのだ。

その真弓明信氏が今年から阪神タイガースの監督になった。
阪神タイガースは今日(8月7日)が終わった時点で39勝49敗。借金10の4位。

3位の東京ヤクルトスワローズに10.5ゲーム差をつけられ、
クライマックスシリーズへの出場は絶望的な状況なので、
早くも今シーズンの戦いぶりを振り返ってみたい。

結論としては、今年の真弓監督の采配を個人的には高く評価している。
もちろん、勝った負けた論でいえば不満はあるけれど、1年目の新人監督としては上出来だと思う。
最も高く評価している点は、投手起用だ。

昨年までの阪神タイガースの戦い方は、継投継投、また継投という感じで、
勝っている試合は、最後にJFKという印籠が出てくる水戸黄門的な戦い方。

その水戸黄門的な戦い方を逆手にとって、というべきか。
先発陣が年々、「5回~6回まで投げるのがオレの仕事。ゲーム作ったからそれでいいでしょ」的な姿勢が見え隠れしていたのが本当に嫌だった。

しかし、今年の真弓監督の采配は違っていて、
いけそうであればどこまでも投げさせるというスタイルだ。

そんな方針変更があっても、チーム防御率はリーグ2位の3.18を記録している。
よく野手出身の監督は投手の気持ちがわからないから云々と言われる中で、これは立派な成績だと思う。
(余談になるが、今のセ・リーグの監督は6チーム全部が野手出身の監督だ。)

長らく正捕手であった矢野輝弘選手が、怪我により開幕から出場できないというアクシデントがあった中で、
狩野恵輔捕手は昨年はほとんど捕手としての出場がなかったにもかかわらず、よく投手陣を率いている。
結果的に、矢野捕手の怪我が、最も難しいといわれている正捕手の世代交代をあっけなく解決させてしまった。

じゃあなんで勝てないのかというと、単純に得点力不足。
課題が明確なだけに、来年が非常に楽しみなのだ。

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