誕生日のプレゼントを妻に買ってもらった。
プレゼントを買ってもらうというのは、やや違和感のある表現だが、
夫婦になって財布は一つ。ならばお互い欲しいものをリクエストし、
それを買ってもらうほうが一番喜びが大きいだろうという夫婦間のルールだ。
が、このプレゼントリクエスト制は、意外と悩む。
物欲がないわけではないが、
もらう私としては、プレゼントにふさわしいものをもらおうと考えてしまうからだ。
このプレゼントリクエスト制において、プレゼントにふさわしくないと考えてしまうものには、
以下の特性を持つものが挙げられる。
1.趣味性の高いもの
2.来年の誕生日を迎えるはるか前に寿命が来てしまうもの
3.使用頻度が極端に低いもの、または、季節物
簡単に言えば、飽きるのが早く、実用性が低いものとなるだろうか。
例えば、書籍やCD・DVDまたはゲームソフトなどは、1~3全部に当てはまる可能性が高い。
もらう直前には、その本を読みたかったり、ゲームをしたかったりするわけだから、
もらったときにはその喜びは大きいだろう。
しかし、1ヵ月後には、ゲームであればきっとクリアし、
本は読み終わり、CDやDVDは観賞し終えている。
せっかく自分でリクエストしたものだからと、ブックオフ行きにすることはできず、
自宅の本棚の肥やしとなり、引越しのどさくさに押入れの奥の奥に追いやられるのが関の山だ。
これは気まずい。
神様の前で永遠の愛を誓い、生活を共にしていく中で、
欲しいというから買ってあげたにもかかわらず、それがぞんざいに扱われる。
あげた側の気持ちは如何ほどのものだろうか。
また、衣服も微妙だ。
衣服は季節性が高く、かつ、小さい子供がいる環境下においては、
いつ派手に汚されるかわからないので、大切なものほど着ることができないというジレンマに陥る。
逆に、実用性がありすぎるのも困りものだ。
毎日使うものだからといって、ユニクロや無印良品の靴下やパンツ(下着のほう)を選ぶのもなんだか味気ない。
プレゼントというスペシャル感がちょっとは欲しい。
そう考えていくと、靴(クツ)や鞄(バッグ)、ネクタイは良い。
靴は毎日履いたとしても、1年くらいはもつ。
バッグやネクタイは、何個(何本)持っていても困らない。
そんなことを散々思案した挙句、
グレゴリーの
Tail Runnerというウエストバッグを買ってもらった。
難産だっただけに、喜びもひとしおだ。
なお、上記に挙げたような条件は、
”妻”へ”リクエストして買ってもらう”毎年恒例の”誕生日プレゼント”という限定条件下での悩みだ。
サプライズのプレゼントや、友人たちからいただくプレゼントには一切該当しないことを付け加えておく。
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